2023年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 エネルギーコース
科学技術特論
- 開講元
- エネルギーコース
- 担当教員
- 多湖 輝興 / 佐桑 徹 / 正田 淳一郎 / 笠井 清美 / 中山 寿美枝 / 土本 一郎 / 田中 史人 / 花井 直人 / 覚知 誠 / 鷲見 郁宏 / 吉村 美毅 / 市川 長佳 / 寒川 博之 / 金田 武司
- 授業形態
- 講義 (ハイフレックス型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水7-8 (S4-201(S421), G1-109(G115))
- クラス
- -
- 科目コード
- ENR.B430
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3~4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は,エネルギーコースのエネルギー学理講義群で開講される選択科目の1つであり,一般財団法人「経済広報センター」の寄附講義として開講され,日本を代表し,また世界でも活躍している産業界のトップ,研究開発部門のエキスパートの方々を講師として,「エネルギー・環境技術の最先端と将来展望」について講述する。講師との対話を重視し,各回の講義では質疑応答の時間を長く確保して,受講生の理解と意識向上の深化に資するものとする。
大学院学生に産業界の最前線の情報を提供しつつ,グローバルな視点を有する優れた人材を育成することを目的に開講し,産業界あるいは企業と大学との接点を見出しそれぞれが描く将来展望のすりあわせを図ることを期待している。また研究開発や教育等で,世界的な活躍が期待される,またそのような意欲に燃えた受講生にとって,将来本講義で習得した高度な専門知識が生かされることを期待している。
到達目標
各回の講義ごとにエネルギー・環境技術に関するタイムリーな内容が提供されるので,その内容に関する最新状況や課題の把握,また問題意識の向上に努め,毎回提出が求められる「講義ノート」に受講生各自がまとめることで,学修の定着度を自ら確認・評価できることを到達目標とする。
キーワード
エネルギー科学技術,環境科学技術,資源有効利用,低炭素社会,企業の取り組みと社会経済
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義内容をよりタイムリーなものとするため,講師も含めて毎年見直す。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス(東京工業大学 多湖輝興/(一財)経済広報センター 佐桑 徹) | エネルギー・環境技術の重要性,社会が求める科学技術と理系人間に関する理解 |
第2回 | 発電用ガスタービンの技術開発の現状と展望(三菱重工業(株)正田 淳一郎) | 発電用ガスタービンの技術開発に関する最新の開発状況と課題が説明できる。 |
第3回 | 気候変動・エネルギーに関する経団連の考え((一社)日本経済団体連合会 笠井 清美) | 産業界に対するエネルギーと気候変動に関する現状と課題を説明できる。 |
第4回 | エネルギーと気候変動問題(電源開発(株)中山寿美枝) | エネルギーと気候変動に関する最新状況と課題が説明できる。 |
第5回 | プラスチック資源循環の現状と将来展望((一社)プラスチック循環利用協会 土本 一郎) | プラスチック資源循環に関する最新状況と課題が説明できる。 |
第6回 | 鉱業業界におけるエネルギー・環境技術の現状と展望(三菱マテリアル(株) 田中 史人) | 鉱業業界におけるエネルギー・環境技術の現状と展望が説明できる。 |
第7回 | 航空業界におけるエネルギー・環境先端技術(JALエンジニアリング(株)花井 直人) | 航空業界におけるエネルギー・環境先端技術に関する最新の状況と課題が説明できる。 |
第8回 | 自動車業界におけるエネルギー・環境先端技術(トヨタ自動車(株)覚知 誠) | 自動車業界におけるエネルギー・環境先端技術に関する最新の状況と課題が説明できる。 |
第9回 | 鉄鋼業界におけるエネルギー・環境先端技術と地球温暖化対策(JFEスチール(株)鷲見 郁宏) | 鉄鋼業界におけるエネルギー・環境先端技術に関する最新の状況と課題が説明できる。 |
第10回 | バイオマスエネルギーの高度利用と将来展望(鹿島建設(株)吉村 美毅) | バイオマスエネルギーに関する最新の開発状況と課題が説明できる。 |
第11回 | 原子力発電の現状及び展望((株)東芝エネルギーシステムズ 市川長佳) | 原子力発電に関する最新の状況と課題が説明できる。 |
第12回 | 二酸化炭素の回収・貯留技術の現状と展望(日揮グローバル(株)寒川 博之) | 酸化炭素の回収・貯留技術に関する最新の開発状況と課題が説明できる。 |
第13回 | 2050年に向けたエネルギーシナリオと変革の切り口((株)ユニバーサルエネルギー研究所 金田武司) | 未来のエネルギーシステムへの展開と課題が説明できる。 |
第14回 | 総括(東京工業大学 多湖輝興) | 講義全体の総括,理解度確認と到達度自己評価 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定なし
参考書、講義資料等
各回の講義資料をpdf版にてT2SCHOLAに掲載するので,必ず事前に各自確認し,印刷するか,PC等にダウンロードして講義に備えること。
成績評価の方法及び基準
第1日目の講義(ガイダンス)で説明するが,出席状況に加え,毎回の講義において,理解度を確認するために,講義内容や講師との質疑応答,あるいは講師からの課題等を記述して提出された「講義ノート」(毎回配付・回収)により評価する。
関連する科目
- ENR.A401 : エネルギー基礎学理第一
- ENR.A402 : エネルギー基礎学理第二
- ENR.A403 : エネルギーデバイス論第一
- ENR.A404 : エネルギーデバイス論第二
- ENR.A405 : エネルギーマテリアル論第一
履修の条件・注意事項
履修の条件を設けない
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
多湖輝興 tago.t.aa[at]m.titech.ac.jp
オフィスアワー
メールで事前予約すること。