2023年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系
高分子材料化学
- 開講元
- 応用化学系
- 担当教員
- 芹澤 武
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 金7-8 (S4-201(S421))
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.Y307
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
高分子材料がどのような方法で製造され、またそれらの高分子材料がどのような特性や機能をもつかを化学の視点から理解することは、高分子科学および工学を学修するうえで必要不可欠である。つまり、高分子工業あるいは産業の世界では、これまでに蓄積されてきた、高分子に関するさまざまな化学的知識を基礎とし、モノマーの種類、重合方法、成形加工の方法などが巧みに選択されている。当然ながら、そこには製造コストや社会的ニーズが関わるため、それらを俯瞰する考え方も必要である。本講義は、「高分子材料と化学」、「ラジカル重合と汎用性高分子」、「電子材料と機能性高分子」などについて学修することを目的とする。
汎用性高分子の工業的な製造方法、構造、物性、機能について、化学的な視点から理解、考察することは、これまでに学修した高分子化学の基礎知識を応用するうえで重要である。
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 連鎖重合あるいは逐次重合により合成される高分子の工業的な製造方法と応用例について説明できる。
2) 日用品、電子材料、分離膜、医用材料に用いられる高分子の構造、物性、機能について説明できる。
キーワード
汎用性高分子、機能性高分子、ラジカル重合、イオン重合、配位重合、開環重合、電子材料、分離膜、医用材料
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
毎回、異なるトピックについて解説し、10分ほどの討論あるいは小テストの時間をとり、その他は講義の予定。出席は毎回。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 高分子材料と化学 | 高分子材料における化学の役割について説明できるようになる。 |
第2回 | ラジカル重合と汎用性高分子 | ラジカル重合で得られる汎用性高分子について説明できるようになる。 |
第3回 | イオン重合と汎用性高分子 | イオン重合で得られる汎用性高分子について説明できるようになる。 |
第4回 | 電子材料と機能性高分子 | 電子材料に用いられる機能性高分子について説明できるようになる。 |
第5回 | 分離膜と機能性高分子 | 分離膜に用いられる機能性高分子について説明できるようになる。 |
第6回 | 医用材料と機能性高分子 | 医用材料に用いられる機能性高分子について説明できるようになる。 |
第7回 | 試験とその解説 | 試験とその解説を通じて,全体を理解する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
未定
参考書、講義資料等
講義資料を随時配布
成績評価の方法及び基準
高分子材料の製造方法と用途に関する理解度を評価する。期末試験(90点)、課題(10点)で成績を評価する。
関連する科目
- CAP.Y201 : 高分子化学基礎
- CAP.Y202 : 高分子合成1(逐次重合)
- CAP.Y203 : 高分子合成2(連鎖重合)
- CAP.Y301 : 高分子反応
- CAP.Y303 : 架橋反応
- CAP.Y305 : 生体高分子化学
履修の条件・注意事項
高分子合成1(逐次重合)、高分子合成2(連鎖重合)