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2023年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系

有機高分子化学

開講元
材料系
担当教員
柘植 丈治 / 林 智広
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (S7-201) / 木1-2 (S7-201)
クラス
-
科目コード
MAT.C303
単位数
200
開講時期
2023年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義は高分子科学の入門であり、高分子の合成、構造および物性および高性能、機能性高分子や生体高分子について概説する。

到達目標

本講義を履修することで次の能力を修得する。
1.高分子合成における基本的な反応を説明できる。
2.高分子の構造を説明できる。
3.高分子溶液の基本概念を説明できる。
4.構造と物性の関係を説明できる。
5.高分子の各種性質を述べることができる。
6.高性能、機能性高分子について説明できる。
7.生体高分子について説明できる。

キーワード

高分子、構造、合成、物性、高性能高分子、機能性高分子、天然高分子、生体高分子

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

資料やスライドを利用し、各項目を説明。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 概論 高分子の種類、歴史および代表的な高分子の概要を学ぶ。
第2回 高分子の分子・個体構造 高分子の化学構造、幾何学的な構造、コンフィギレーション、微細組織、結晶構造、単結晶について学ぶ。
第3回 高分子の熱物性 高分子の融解温度およびガラス転移温度を学ぶ。
第4回 高分子溶液 高分子の溶液中の挙動、両端間距離、回転半径、光散乱、溶液の熱力学的な性質について学ぶ。
第5回 分子量測定 分子量と分子量分布、質量分析法、ゲルパーミエションクロマトグラフィー、粘度法について学ぶ。
第6回 結晶構造解析 結晶格子の基礎、X線および電子線による高分子構造の解析について学ぶ。
第7回 高分子合成(重縮合、重付加、付加縮合) 重縮合、重付加、付加縮合の反応と代表的な高分子について学ぶ。
第8回 高分子合成(ラジカル重合、イオン重合) ラジカル重合の反応機構、反応速度、共重合, アニオンとカチオン重合、配位重合、リビング重合につてい学ぶ。
第9回 生体高分子 多糖類、タンパク質、DNA、RNAについて学ぶ。
第10回 高分子の各種性質 光学的性質、電気的性質について学ぶ。
第11回 高分子の各種性質 力学的性質、応力緩和、クリープ、粘弾性モデル、ゴム弾性について学ぶ。
第12回 高性能・機能性材料 (1) 汎用プラスチックの高性能化、複合材料、導電性, 吸水ポリマー、生分解性およびプラスチックのリサイクルなどについて学ぶ
第13回 高性能・機能性材料 (2) 汎用プラスチックの高性能化、複合材料、導電性, 生体適合性材料、高分子と液体の界面、高分子と細胞・生体組織との界面
第14回 まとめ 全体のまとめ

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

資料などはT2SCHOLAから配布。

参考書、講義資料等

高分子学会編 基礎高分子科学

成績評価の方法及び基準

高分子の合成、構造および物性、機能性高分子や生体高分子に関する理解度を筆記試験で評価する。

関連する科目

  • 特になし

履修の条件・注意事項

特になし。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

柘植丈治
tsuge.t.aa[at]titech.ac.jp, 045-924-5420
林智広
hayashi[at]echem.titech.ac.jp, 045-924-5400

オフィスアワー

メールで事前に確認すること。