2023年度 学院等開講科目 工学院 機械系
精密測定学
- 開講元
- 機械系
- 担当教員
- 初澤 毅 / 原 精一郎 / 只野 耕太郎
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4 (I1-254(I124))
- クラス
- -
- 科目コード
- MEC.J332
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
精密測定技術は、工業製品を測定・評価しその品質を管理するうえで不可欠であるだけでなく、研究開発の現場においても重要な役割を担っている。
精密測定技術に関して,本科目では次の点を中心に講義する。
1. 精密測定の基礎知識,SI単位系,測定基準
2. 幾何形状,圧力,力,温度,電気計測
3. 計測データの信号処理
到達目標
本講義の履修によって以下の能力を習得することを目標とする.
1) 測定の基準や指標について理解し、説明することができる。
2) 各測定方法の原理,特徴を理解し、説明することができる。
3) 計測データの信号処理方法を習得し実践することができる。
この科目は,学修目標の
6.機械工学の発展的専門学力
7.専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
に対応する.
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
担当教員のうちの一人は,旧通産省・計量研究所でナノメートルオーダー長さの国家標準設定と精密測定・校正技術に12年間携わり,機械計測技術に関して十分な実務経験を有する.ここでの実務及び研究内容を講義に反映する.
キーワード
SI単位,測定標準,幾何形状測定,圧力・温度・電気計測,信号処理
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回の講義の後半で必要に応じて理解度確認のための演習等を行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 講義概要 SI単位系と測定標準 (初澤) | SI単位に関する知識を習得し,測定基準について理解する |
第2回 | 電気および放射線関連計測 (初澤) | 電気・放射線関連測定の方法や機器の原理を理解する |
第3回 | 誤差/精度/不確かさ,バイオ関連計測(初澤) | 誤差,精度,不確かさ等の意味を理解する バイオ関連の精密計測にも触れる |
第4回 | 圧力,力,温度計測 (只野) | 圧力や力,温度などを測定するための方法や機器の原理を理解する |
第5回 | アナログ信号処理 (只野) | アナログ回路による信号処理の方法を理解する |
第6回 | 長さ計測,角度計測 (原) | 長さや角度を測定するための方法や機器の原理を理解する |
第7回 | 表面形状計測,幾何形状計測(原) | 物体の表面形状や幾何形状を測定するための方法や機器の原理を理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
資料をT2SCOLAにアップロードする。
参考書、講義資料等
精密測定(1),青木保雄,コロナ社
計測工学,鈴木亮輔他著,昭晃堂
Measurement Systems: Application and Design,Ernest O. Doebelin,Mcgraw-Hill College
成績評価の方法及び基準
対面講義の場合:演習(1割),期末試験(9割)の評価を原則とする.
オンライン講義の場:各講師が1回ずつ課題を出します(計3回)←2022年度
関連する科目
- MEC.J331 : マイクロ・ナノ加工基礎
履修の条件・注意事項
特になし