2023年度 学院等開講科目 理学院 物理学系 物理学コース
物理学特別講義発展第四十八
- 開講元
- 物理学コース
- 担当教員
- 木村 真明
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等
- クラス
- -
- 科目コード
- PHY.P689
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
クラスターは物質の様々な階層に現れる普遍的な現象であり、原子核系においても重要な役割を果たす。本講義では、クラスターが関与する原子核系の様々な現象を紹介し、それを記述する理論模型を基礎から解説する。また、量子コンピューターを用いた原子核系の数値計算も併せて紹介する。
到達目標
・原子核系のクラスターの特性を定性的に理解する。
・原子核系においてクラスターが関わる様々な現象を知る。
・量子コンピューターの基礎と原子核系の計算を学習する。
キーワード
原子核クラスター、核反応、不安定核、トリプルアルファ反応、量子計算
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
プレゼンテーションスライドを用いた講義を基本とする。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | はじめに:原子核のクラスター現象 | 原子核のクラスター現象の概要を学習する。 |
第2回 | 波束による核クラスターの記述 | ガウス波束を使った核クラスターの記述方法を学ぶ。 |
第3回 | 安定核のクラスター状態 | 安定な原子核に現れるクラスター状態について学ぶ。 |
第4回 | 不安定核のクラスター状態 | 不安定な原子核に現れるクラスター状態について学ぶ。 |
第5回 | クラスター構造の実験的観測 | クラスターの形成を実験的に確認する方法を学ぶ。 |
第6回 | ホイル状態と関連する話題 | ホイル状態の特性や、直鎖状態などの関連する話題を学ぶ。 |
第7回 | 量子計算の基礎 | 量子コンピューターの動作原理、優位性の基礎を学ぶ。 |
第8回 | 原子核系の量子計算 | 量子計算の原子核系への応用を学習する。 |
第9回 | 量子計算の実践 | 量子回路シミュレーターを用いて量子計算を実践する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
教科書
講義の際に言及する。
参考書、講義資料等
講義の際に配布する。
成績評価の方法及び基準
出席状況に加え、講義の際に出すいくつかのレポート課題を元に評価する。
関連する科目
- PHY.Q208 : 量子力学II(講義)
- PHY.Q311 : 量子力学III(講義)
- PHY.Q438 : 多体系の量子力学
履修の条件・注意事項
量子力学についての基礎的な知識があることが望ましい。