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2023年度 学院等開講科目 理学院 数学系 数学コース

代数学特論G1

開講元
数学コース
担当教員
内藤 聡
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月5-6 (M-B101(H102))
クラス
-
科目コード
MTH.A507
単位数
100
開講時期
2023年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

群の表現論においては、与えられた群が様々な仕方でベクトル空間に作用する様子を調べる。
本講義では, 対称群の複素数体上の既約有限次元表現の分類と, それらの具体的な構成法について解説する. 但し, 本講義では, Frobenius, Schur, Young による古典的なアプローチではなく, 近年になって Okounkov-Vershik により導入された現代的なアプローチを紹介する. 本講義は, 引き続いて第 4Q に行われる「代数学特論 H1」へと続くものである.

到達目標

・対称群の有限次元表現の理論の基礎的概念と方法を理解する.
・対称群の既約有限次元表現の分類を理解する.
・対称群の既約有限次元表現の具体的構成方法を理解する.

キーワード

対称群, 既約表現, 分岐グラフ, Young グラフ

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

通常の講義形式による. また, 適宜レポート課題を出す.

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 対称群とその (有限次元) 既約表現 講義中に指示する
第2回 Gelfand-Zetlin 代数とその構造定理 講義中に指示する
第3回 対称群の分岐グラフとその性質: part 1 講義中に指示する
第4回 対称群の分岐グラフとその性質 part 2 講義中に指示する
第5回 対称群の Young グラフとその性質 講義中に指示する
第6回 hook length formula とその証明 講義中に指示する
第7回 分岐グラフと Young グラフの同型: part 1 講義中に指示する
第8回 分岐グラフと Young グラフの同型: part 2 講義中に指示する

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

使用しない.

参考書、講義資料等

T. Ceccherini-Silberstein, F. Scarabotti, F. Tolli, Representation Theory of the Symmetric Groups, Cambridge University Press, 2010.
M. Lorenz, A Tour of Representation Theory, American Mathematical Society, 2018.

成績評価の方法及び基準

上記レポートの解答状況による (100%). 詳細は講義中に指示する.

関連する科目

  • MTH.A508 : 代数学特論H1
  • MTH.A301 : 代数学第一
  • MTH.A302 : 代数学第二
  • MTH.A211 : 線形空間論第一
  • MTH.A212 : 線形空間論第二

履修の条件・注意事項

線形空間論と学部程度の代数学

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

naito[at]math.titech.ac.jp