2020年度 H27年度以前入学者向け 理学部 数学科
代数学特別講義A
- 開講元
- 数学科
- 担当教員
- 水本 信一郎
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 木5-6 (H137)
- クラス
- -
- 科目コード
- ZUA.A331
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では一変数正則保型形式について基礎的事項を説明する。まず学部程度の基礎知識を前提として、リーマン・ゼータ関数の基礎的性質を証明し、保型L関数の理論への導入とする。次に一変数正則保型形式を定義して、いくつかの実例を通して具体的な扱いに親しめるようにする。本講義は、引き続き行われる 「代数学特別講義 B」 に続くものである。
保型形式は現代の整数論の基礎であり,群の表現論,数論幾何,理論物理などの様々の分野と関係する重要な数学的対象である。
到達目標
特に重要な概念は以下の通りである:
リーマン・ゼータ関数(オイラー積、解析接続、特殊値)、楕円保型形式、フーリエ係数、アイゼンシュタイン級数。
これらの概念に習熟し,自ら実例を計算する力を身につけることを目標とする。
キーワード
保型形式,モジュラー群, ゼータ関数
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
通常の講義形式による。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 乗法的関数 | 講義中に指示する |
第2回 | リーマン・ゼータ関数 | 講義中に指示する |
第3回 | リーマン・ゼータ関数の解析接続,特殊値 | 講義中に指示する |
第4回 | モジュラー群 | 講義中に指示する |
第5回 | 楕円保型形式 | 講義中に指示する |
第6回 | 楕円保型形式の例(1) アイゼンシュタイン級数 | 講義中に指示する |
第7回 | 楕円保型形式の例(2) ラマヌジャンのデルタ関数 | 講義中に指示する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
使用しない
参考書、講義資料等
T. M. Apostol: Modular Functions and Dirichlet Series in Number Theory (Springer)
成績評価の方法及び基準
上記レポートの解答状況による。詳細は講義中に指示する。
関連する科目
- ZUA.A332 : 代数学特別講義B
- MTH.C301 : 複素解析第一
- MTH.C302 : 複素解析第二
- MTH.A201 : 代数学概論第一
- MTH.A202 : 代数学概論第二
履修の条件・注意事項
学部程度の代数,複素関数論
その他
2016年度に大学院に入学した学生は、この科目を教職科目として使うことはできません。
本年度の履修登録に当たっては十分に注意をして下さい。